歌詞
明日は今日より良くなると
今日も誰かが壇上で言う
同じ道を歩けば良い
何故君達は迷うのか?
焼けた空の下
僕はまだ小さかった
大人達の小さき聲
意味も分からず流してた
母の手の冷たさを
今も掌が覚えている
それでも朝は来るのだと
誰かが仰いだ空の下
何もない 街の片隅
靴破れ それでも歩く
明日を探して
鉄の匂いが朝を押し上げ
工場の灯りが夜を越えた
汗を流せば報われると
誰もが信じて本気だった
買って貰った背広の袖
まだ少し大きく でも誇らしかった
僕はこの手で人生を
掴み取れると思っていた
残業帰り 終電
窓に映った若い顔
疲れていても信じられた時代
Tomorrow will be better
そう信じて生きて来た
家を建て 車を買い
胸を張って歩いて来た
Work hard and you will make it
何度も誰かに言って来た
その言葉の重ささえ
あの頃はまだ知らなかった
硝子の塔 空を刺す
夜は昼より眩しかった
札束よりも軽い夢
僕らは笑って数えていた
高い店 酒の席
未来の話をしていたけれど
その未来に座る子らの
椅子の数など見ていなかった
景気の良さは今いずこ
古い地図だけ抱きしめた
変わる勇気を持てぬまま
新しい風も笑っていた
Those were the golden days
今も誰かが繰り返す
壇上の声は軽やかに
若い痛みを追い越して行く
Dream on, just keep believing
まだ同じ夢を売りながら
子供たちの沈黙さえ
希望の形に変えてしまう
小さき靴を見つめた時
胸の奥 何かが軋んだ
信じて来た正しさが
誰かの明日を塞いでいた
Was tomorrow really promised?
信じるだけで良かったのか
同じ道を歩けと言って
その道を誰が残したのか
What have we left for children?
古い鍵を握らせて
開かない扉の前で
夢を持てなど 誰が言えるのか
迷っていたのは君達じゃない
渡せるものは古い地図だけ
同じ道など もうなかった
僕らが とうに 壊してしまっていたから
アーティスト:林田童子

